第4章   本当の気持ち

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二人は雨の中、お互いを感じていた。 「本当のことを言ってほしい・・」と彼が言った。 どんなに、彼を好きだろうか・・どんなに、彼だけを見つめてきただろうか。 彼女の唇が自然に動いた。 「そう、私が書いたの。自分の本当の気持ちを・・」 やっと言えた。 もう、それだけでいい。 彼は彼女を見た。涙にぬれたその顔を 「恵美、ありがとう。さがしていた君を、見つけることができた」と彼が言った。                  完
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