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「え?…嘘…でしょ…ネタじゃなくて?」
「?嘘をついて、どうするの?」
「ホントに、宇宙人なんだ」
「戸籍に載ってないから、選ばれようがないんだよね」
「ケータイは?」
「彼のだよ。こんな所で役に立つなんてね」
親友がマッサージに来てくれる。何度か。早く髪が生えるように。子連れじゃない。久しぶりにパパが帰ってきたから、べったりだそうだ。
「局地的に冷えてるのって?」
「察しのとおり、今日、話を聞いて怒ってるの」
自分のために、彼が怒ってくれている。抑えても、笑ってしまう。
「あげないからね」
「いらないよ。問題のある人だと分かってるし」
沈黙が下りる。
「重い話をする気になった?」
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