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「あっ、そーだ!聞いてくれよー!二組の安藤と付き合うことになったって言ってたじゃん。それで、さっきまで、安藤の家に居たんだけどーー…」
「何と無く、付き合った安藤さんでしょ?」
「まあ、それは… …。とにかく、なんか、雰囲気で安藤がキスしてきたんだ。そしたら、なんか吐き気がして帰って来たの!」
「キス…したの?」
「やむ終えず……」
頭がクラクラした。
「で、何が言いたいわけ?」
「俺って、ゲイなのかな?」
更に、頭がクラクラした。
「なんで、そう思うの?」
「去年、部活の先輩にされたときは気持ち悪くなかったからーーー」
部活……?
悠太郎は、サッカー部でみんな男……。
てか、なんで先輩とキスすんのよ!
「気のせいじゃない?気分とか」
「え~」
納得いかない顔をする。
「はいっ!もう、帰って」
「ちょ、ナナー!」
ファーストキスーーー。
そもそも、告白する気が無い私が恨むのはおかしいが……。
それでも、最後は私を選ぶと思ってた。
でも、ゲイーーー!
信じられる訳もなく、このときは真に受けなかった。
そらこから、悠太郎とは、高校、大学と同じ学校に進んだ。
また、悠太郎は着実に進んでいた。
ゲイの道に!
そして、私に恋愛相談する始末。
私の青春返せー!と叫びたくなる。
私は、自負できるくらいの美少女。
これは、誰もが認めること。
勿論、モテる!
なのに……、未だ彼氏がいたことがない!
そのせいで『伏目先輩は、恋愛に興味がない』。
そんなレッテルを貼られることになった。
「少しは 学習しなよ。イケメンキャラで接触するから 、断られるんだよ。ゲイキャラで、アタックすればいいんだよ」
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