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「なんだ美咲、眠いのか? だったらベッドに行くか?」
「ん~ん。せっかく冬馬が、タルト用意してくれたんだもん。食べるよ~♪」
「そうか? へへッ……可愛いな、美咲♪ じゃあ切ってやるよ」
「ん。ありがと、冬馬。私、ここのタルト大好き♪」
「おう。ホール買いの場合って、予約しとかないと買えねーからさ。昨日、店に行って予約しといたんだぜ?」
「そっか。ほんと、冬馬は最高の弟だよ。私の自慢♪」
「ん……弟、か。だよな」
「ん? どうしたの?」
「なんでもねーよ。さ、食えよ」
「わーい♪」
冬馬にスプマンテを注いでもらい、ひと時のプチ・ソワレを満喫する美咲であった。
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