act.3 A gift of Christmas Eve. ―聖夜の贈りもの―

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 「なんだ美咲、眠いのか? だったらベッドに行くか?」  「ん~ん。せっかく冬馬が、タルト用意してくれたんだもん。食べるよ~♪」  「そうか? へへッ……可愛いな、美咲♪ じゃあ切ってやるよ」  「ん。ありがと、冬馬。私、ここのタルト大好き♪」  「おう。ホール買いの場合って、予約しとかないと買えねーからさ。昨日、店に行って予約しといたんだぜ?」  「そっか。ほんと、冬馬は最高の弟だよ。私の自慢♪」  「ん……弟、か。だよな」  「ん? どうしたの?」  「なんでもねーよ。さ、食えよ」  「わーい♪」 冬馬にスプマンテを注いでもらい、ひと時のプチ・ソワレを満喫する美咲であった。
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