act.0.5 Prologue ―幼き恋心―

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 「(おい! へんなトコさわんなよ)」    「(ぼくだって、スキでさわってなんかないよッ!)」    「じゃあふたりとも、もっと回ろう! 手をつないでね」    「「はーい♪」」  『ねぇ、カケル。ミサってほんとかわいいよね♪』    『ああ。オレは……しょうらい、ミサキをオレのヨメにするぜ!』    『ぼくだって! ミサをおヨメさんにするんだから!』  『マネすんなよ!』  『マネなんかしてないよ! だいたい、いっつもカケルはひとりじめばっかして、ぼくのたいせつなモノまでもってっちゃうんだから!』    『うっせ! だったら、チカラづくでマモッてみろよ!』  『いったね……じゃあ、どっちがミサをおヨメさんにするか、キョウソウしようよ』  『ああ、やってやらあー!! まけてホエづらかくなよ?』  『それはぼくのセリフだよ!』  『じゃあオレたち、いまから「キョウテイ」をくもーぜ! しょうらい、どっちがミサキをヨメにするかさ。  オレらがケッコンできるトシになるまでに、ミサキをモノにして……  ミサキに、オレたちのどっちとケッコンするか、えらばせるんだ。それまでに、オレたちはオトコをみがいて、ミサキをマンゾクさせられるようなオトコになってるんだ!』
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