176人が本棚に入れています
本棚に追加
『でも、どうやって?』
『……わかんねえ』
『なんだよ、それ~』
『うっせーな! とにかくガンバんだよ! いいな?』
『カケルにいわれなくたって、ミサのためならぼくはどんなことだってする!』
『じゃあ……「セイリツ」だな?』
『うん。せいせいどうどうとだよ? ヌケガケはなし!』
『ああ、もちろんだ。オトコとオトコのヤクソクだ!』
夏も終わりの学園祭。
ひとりの女の子と別れたあとの、小さな男と男が交わした紳士協定。
翔海、天翔ともにまだ五歳。
はじめて、心に芽生えた強い想い。それは生涯をかけた、少年たちの初恋であった―――
最初のコメントを投稿しよう!