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圭の肩を鼻で擦る。
「最初から圭のこと気に入ってたし,付き合い出した時には圭が大好きで堪らなかったけど…」
圭が息を飲んだような気がした。
「3年半経った今,圭のことが前よりももっと好きになってる。ずーっと圭のそばにいたい…」
ぁ,ぁ,と圭の息が小さく漏れた。
「ずっと圭を抱きしめていたい」
俺は圭の腹にまわした手で腰を撫で始めた。圭の手が俺の手に重ねられる。圭が頭を動かす。
「勇翔,心配掛けてごめん。…今まで障害だと思って立ち向かってたことが,気がついたらみんな解決されたように思えて…気が抜けて…」
ぎゅっと手を握られる。
「昨日までは何とも無かったんだけど, 今日,俺は30歳でお前はまだ20代で…」
ぐるりと身体を動かしてこちらを見る。
「お前は凄く格好いいのに,俺は…何て言うかあと…盛りを下るだけっていう」
歳が障害? は,まさか! 圭はまだ喋りそうだったけど,俺は圭の顎に手を掛けて素早く唇を合わせた。
「…っ,まっ…て…んっ」
えっ,圭ってばまだ喋る? 俺は深く唇を合わせて遠慮無く舌を差し入れる。 強く吸いながらあちらこちらと舌を這わせて,圭の呼吸が俺のに合うのを待つ。
ようやく二人の口づけが吸ったり,吸われたりといい感じになってきた。何度も唇を合わせ直して,舌で触り忘れたところはないか確認して,そうしているうちに合わせた唇の端から唾液が漏れそうになったからそれをじゅっと吸い取って唇を離した。圭が大きく息をしている。 いつの間にか俺の両肩を掴んでいる。
「はっ,はっ…はぁ,…ひどい,勇翔, 俺の話が終わってないのに…」
「圭があんまり30歳、30歳って言うモンだから,その,ムラッときてしまって…」
「そんなに何度も言ってないっ!」
厳しいご指摘ですが,俺,もう…したい。圭の手を引いて俺の昂ぶりに導く。
「俺,30歳の圭としたい,今すぐしたい…」
圭は俺に頭突きを食らわせてきた。
「30歳、30歳って言うなっ」
わかったから…。俺は圭の手に自分のモノをぐりぐりとまわしながら押しつけた。
「いい? 30歳ってもう言わないから…」
「…好きにしろっ」
「はいっ!」
俺は圭のパジャマを脱がせながら体中にキスして,久し振りに胸や脇にキスマークも付けて,いよいよ圭の下着を引き下ろした。
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