4 永久契約

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圭の中心部も固くなっていて,俺はそれを優しく握りしめて上下にしごき始めた。 愛おしい…。どれだけ弄ったり舐めたり吸ったりしたかわからない。自分のものよりよく知っているこの昂ぶりの姿かたち。圭のこれを愛おしく思う気持ちは変わらない。いや,圭を前より好きになっているように,ここも前より一層愛おしいと思う。薄々気付いていたけれど,俺は生来のち んこ好きなのかも知れない。  これの悦ばせ方は一通り心得てはいるけど,そうだなぁ,30歳になった圭に今後は何か新たに…道具とか…剃るとか? あ,ED治療の薬が患者以外にも役立つって読んだことある。楽しそうじゃないか。  でも圭に「いいよ」って言わすの大変だろうな。それも含めてこれからの楽しみに思えばいいよな。歳を取るのは悪いことじゃないよ,圭。  気が付くと圭の先っぽを忙しく舐め回しては強く吸っていた。 「あ…んっ…,ゆ,と…も,イく…」  やばい,待って! 今日は疲れているだろうから1回だけにして,それも俺が圭のナカで一緒にイくんだっ!  口を外すと,圭が名残惜しそうに俺の髪の毛をまさぐる。ローションを掌に取り出して圭の脚を開き,窪みを撫でる。  ここも,愛おしい場所だ。30男のものとは思えない,色,柔らかさ,形,触ったときの反応…。堪らないよ。  十分に湿らさせて指を入れようとすると,圭がやんわりと俺の腕を掴んだ。 「そこ,もういいから。…風呂に入ったとき,自分で,したから」  薄明かりの中,圭が伏し目がちに眉を寄せている。 「すっげぇ嬉しい,圭…」  洗面所ではあんなこと言って,ちゃんと準備してたなんて,感激だ。 「あと…今日はアレ使わないで,しよ」  はいっ! 仰せの通りにっ!   圭の柔らかな腹の辺りにたくさんキスする。それから昂ぶりにも,その下の柔らかな皮膚に包まれた楕円のものにも,窪みにも,全てに俺のキスを与えた。30歳の圭の全てに口づけしたいんだ。 「はぁっ,もう,挿れて…」  請う様に言われて,俺は脚の付け根から唇を離す。圭のすっとした昂ぶりが,先端を濡らして自分の腹を叩いてる。ローションで濡れた窪みが,大きく膨らんだり縮んだりしていつもより艶めかしさが増している。くらくらするのを我慢して自分の昂ぶりを握り,圭のナカに進め入る。  熱い。気持ち良くて泣きたくなる。
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