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世界中に、新たなゲーム機が発売される、そんな情報が出回ったのは何時からだっただろうか。
たかがゲーム機が販売される、その程度で喜ぶのは小学生から高校生くらいだ。
一部例外を挙げるとするならば、プロのゲーマーや一般的に廃人と呼ばれる者が代表格に挙げられる。
だが、どんな事やモノに対しても『例外』というものは存在する。
プレイヤーに廃人と言う例外が存在するなら、ゲームの方にも例外は存在する。
ネットに出回ったたった一つの情報が、世界中のゲーマーを震撼させることとなった。
『VRMMORPG』―――それは空想の中でしか存在しなかった世界。
ネット小説や二次創作、ライトノベルにしか無いような世界が、新たに発売されるゲームであると、誰が想像しただろうか。
始めはデマと言われ、現在の技術力では再現する事すら不可能と言われたこのゲームは、時間が経つにつれてその問題を次々と解決していった。
サーバーの問題、全ての情報を統括して管理できるコンピューターの問題、プログラミングの問題。
それら全てを瞬く間に解決していき、情報が出回ってから一年以内に、全ての問題が解決した。
装着型仮想空間投影機―――通称『ファリア』。
そう名付けた人物、『飯島浩二』こそ、このゲームを開発するうえで一番の立役者となった人物である。
何故、脳波関係の研究者である彼がゲームに手を出したという疑問が挙げられたが、それは些細な事だ。
全世界の人々が待ち望んだそのゲームは―――『TWILIGHT ONLINE』
そう、名付けられた。
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