第1話

準備は大事

　それから暫く書き込まれている内容を見ていた藤田は、大方その内容を見終えるとタスクバーの端に表示されている時間を確認するや、腰を上げお風呂の準備に取り掛かった。
　と言っても、浴槽のお湯はりが完了するまでまだしばらく時間があるので、再び椅子に腰を下ろすとその視線をパソコンのモニターに向ける。
　それから暫くの間、お湯はりの完了を知らせる案内が流れるまで彼はパソコンのモニターに視線を合わせ続け。案内が流れたと同時にパソコンをシャットダウンさせると、風呂場へと下着やバスタオル等を持って直行した。

　一日の疲れをお湯に溶かすかのようにお風呂を堪能し終え、着替えもすませて温まった体を冷やさない内にと就寝の準備を始める。
　布団を敷き、歯を磨き、最後にお水をコップ一杯分飲むと部屋の電気を消し布団へともぐりこんだ。