0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
大勢の人が行き交う交差点。
当たらない様に歩くのは難しい。
たまに話し掛けられるけど、目線を向けただけでひたすら歩く。
まだ何か言ってたけど知らない。
1本中道に入ると可愛い雑貨屋があった。
好きそうな小物がいっぱいある。
今度一緒に来たいな。
店の人が笑いながら近寄って来て話し掛けてきた。
仲良くなれたら店の中覗きやすいかな?
綺麗な目をしている。
近くで見たいと思った。
ふと聞き慣れた声が耳を打つ。
まだこの人と居たい。
本能的に足にまとわりついた。
声の主はやっと見つけたと言わんばかりに近寄って来た。
「真昼さん、ここに居たの?」
「・・・」
「・・・?雑貨屋ですか?っ!これは俺好みの物がたくさん・・・真昼さんありがとうございます♪」
店の人から離れて声の主の方に歩いて行く。
店の人は声の主の接客をしていた。
「時間ある時にまた来ますね」
「いつでもお待ちしてます」
「真昼さん帰ろうか?白夜が待ってる」
声の主に抱き上げられて雑貨屋を後にする。
少し歩いて我が家へとたどり着いた。
「ただいま?白夜?帰ったよ?」
壁の向こうから少しだけ顔を覗かせてまた隠れた。
声の主から飛び降りて白夜の方に近寄った。
「・・・おかえり真昼・・さっきはごめん・・・」
「白夜・・・俺も悪かった。心配かけた」
やっと顔を見て話が出来た。
その時を見計らった様にキッチンから声の主が俺らを呼んだ。
「真昼さん!白夜!御飯だよ?」
「「ニャー」」
喧嘩してもこいつの横が俺の居場所。
.
最初のコメントを投稿しよう!