貴方のもとへ

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大勢の人が行き交う交差点。 当たらない様に歩くのは難しい。 たまに話し掛けられるけど、目線を向けただけでひたすら歩く。 まだ何か言ってたけど知らない。 1本中道に入ると可愛い雑貨屋があった。 好きそうな小物がいっぱいある。 今度一緒に来たいな。 店の人が笑いながら近寄って来て話し掛けてきた。 仲良くなれたら店の中覗きやすいかな? 綺麗な目をしている。 近くで見たいと思った。 ふと聞き慣れた声が耳を打つ。 まだこの人と居たい。 本能的に足にまとわりついた。 声の主はやっと見つけたと言わんばかりに近寄って来た。 「真昼さん、ここに居たの?」 「・・・」 「・・・?雑貨屋ですか?っ!これは俺好みの物がたくさん・・・真昼さんありがとうございます♪」 店の人から離れて声の主の方に歩いて行く。 店の人は声の主の接客をしていた。 「時間ある時にまた来ますね」 「いつでもお待ちしてます」 「真昼さん帰ろうか?白夜が待ってる」 声の主に抱き上げられて雑貨屋を後にする。 少し歩いて我が家へとたどり着いた。 「ただいま?白夜?帰ったよ?」 壁の向こうから少しだけ顔を覗かせてまた隠れた。 声の主から飛び降りて白夜の方に近寄った。 「・・・おかえり真昼・・さっきはごめん・・・」 「白夜・・・俺も悪かった。心配かけた」 やっと顔を見て話が出来た。 その時を見計らった様にキッチンから声の主が俺らを呼んだ。 「真昼さん!白夜!御飯だよ?」 「「ニャー」」 喧嘩してもこいつの横が俺の居場所。 .
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