さくらの散る頃に

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あなたがいなくなって一年が過ぎまた桜の季節が来た。 俺はあなたと最後に約束していた公園に来ていた。 もういないのはわかってるけど、自然と足が動いていた。 桜は公園いっぱいに咲き乱れ、家族連れやカップルなどが楽しそうに花見をしている。 俺はそんなのを横目に待ち合わせのベンチへと進む。 ベンチは誰も座ってなかったし、あの人もいない。 当たり前だけど・・・ 俺はベンチに座り桜を眺めた。 桜は綺麗に満開に咲いている。 一年前ここであなたと見るはずだったこの桜を 桜を眺めていると、なみだが出てくるのがわかった。 俺はその涙を拭きこの場から離れようとした時。 その時・・・
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