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だから、月一の温泉旅行も疑うこともなかった。
ましてやまどかが不倫をしているなど思いもよらなかった。
まどかは、岡野に疑われることなく毎月吉田に抱かれに行く。
そんな事を半年続けていると、まどかの身体に異変が起こる。
まどかは気分が悪くて家事が出来なくなってしまった。
体調のおかしいのはもしかしたらと思い、買い置きの妊娠試験薬で調べると陽性と出た。
この時ばかりはまどかはとても喜んだ。
自分の愛した男の子供を身籠る事が出来たのだ。
まどかは岡野に自分が妊娠したと報告した。
岡野は自分の子であると大喜びだった。
そして、まどかは、吉田には、もう罪は償ってもらったから許すと電話をしてもう二度と会うこともないだろうと伝えた。
吉田は、うすうす、まどかのしたかった事が解っていた。
だから、まどかの好きなようにさせてやろうと思っていた。
それでまどかの気が晴れるのなら。
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