第6章 アンジュの世界 ②

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――こんなのヒドい。 お願いしてくれれば 断らなかったのに。 無理矢理 玩具のように扱う。 「すご……まるで吸引器だ」 その上 わざと傷つけるようなこと――。 「ンッ……グッ……!」 何度も喉元を突き上げられる感覚に 涙を堪えて僕は耐えるしかなかった。 苦しいし 腹が立つ。 それなのに アンジュに頭を動かされる度 体が芯から熱くなるものだから――。
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