第6章 アンジュの世界 ②

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(……やめたくない) 複雑な頭のどこかで 思っているのかもしれない。 その証拠に いつしか頭から手を離されても 僕は同じスピードで動き続け。 「そうだ。上手いぞ」 褒められると 一層――。 「次は舌を伸ばして」 「ン……」 胸の奥がキュンとして。 「そうだ……ペロペロキャンディーだ」 どんなことでも 言うことを聞いてしまう。
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