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「よし。だいぶいい顔になって来たぞ」
アンジュはのぼせ上がった僕を引き離し
糸を引く唇をそっと拭った。
「次は――」
次にどうするのかは分かる。
受け入れる覚悟はできていた。
僕はバスタブに寝そべると
ゆっくりと膝を開いた。
アンジュは眉を上げると
ふうッと細い息を吐き。
僕の隣に添い寝するように横たわる。
「リラックスしろ――」
優しく言われても
もう信じられない。
彼が次に何をするかなんて
本当に天のみぞ知るだ――。
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