第6章 アンジュの世界 ②

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「よし。だいぶいい顔になって来たぞ」 アンジュはのぼせ上がった僕を引き離し 糸を引く唇をそっと拭った。 「次は――」 次にどうするのかは分かる。 受け入れる覚悟はできていた。 僕はバスタブに寝そべると ゆっくりと膝を開いた。 アンジュは眉を上げると ふうッと細い息を吐き。 僕の隣に添い寝するように横たわる。 「リラックスしろ――」 優しく言われても もう信じられない。 彼が次に何をするかなんて 本当に天のみぞ知るだ――。
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