第6章 アンジュの世界 ②

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「固いね」 それでもローションのおかげで 「クッ……」 難なく 長い指を一本飲み込んだ。 「どんな感じ?」 言いながらアンジュは細かく指先を動かす。 「変な……感じ……」 自分の体の中で 何かが蠢くなんて それこそ初めての体験だし。 「変か」 「うん……」 むず痒く 受け入れがたい状況。 「動かすよ?」 「う、うん……あ、ゆっくりっ……!」 僕は笑顔とも泣き顔とも取れぬ顔をしていたはずだ。
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