第6章 アンジュの世界 ②

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あまりに乱れた姿態を 直視できない。 「いや……」 肯定とも否定とも取れる角度で 僕が首をひねると。 (……っ!) アンジュは憚ることなく 長い指で花芯を扱き始めた。 (どうしよう……) 何か言葉を発すれば 心臓が飛び出してしまいそうだ。 そんな僕の動揺を 知ってか知らずか――。 「ハァッ……アア……」 アンジュは本能に従うが如く 甘い声を洩らし出す。
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