第6章 アンジュの世界 ②

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望みはなんだろう。 昨日アンジュが 僕にしてくれたみたいにすればいいのか。 それとももっと違うこと? 「そんな難しい顔するな」 「だって……」 「気持ちいいんだよ」 アンジュは背中を逸らして 手を動かす速度を速めた。 「おまえが見てるだけでも――」 息が上がって 声が掠れる。 今にも弾けそうなほどなのに。 「ンッ……」 アンジュは自分を締め付け コントロールして 「アアッ……」 むしろ苦痛を課しているみたいに見えた。
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