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第1章
数年前に結婚した妻の李里(りり)に俺は愛想をつかし…気づいたら愛人を作っていた。
その事は暫くは妻に黙って愛人と会う機会を増やしていた。
そんなある日…愛人が恐ろしいことを口にした。
「ねぇ…司(つかさ)、私は貴方以外考えられない。いっその事…貴方の奥サンを殺して私を選んで欲しいの」
『おいおい、瞳(ひとみ)…お前はなんて恐ろしいことを言うんだ…』
勿論、俺は最初は妻を殺してまで愛人の瞳を選ぶなんて出来なかった。
「でも、司はもう奥サンに冷めているのは知ってるわ?だから、私と共犯で貴方の妻を殺しましょ。」
その瞳の口車に俺は…乗ってしまった。
確かに…もう今の妻には愛情も何もない。冷めている。
俺にとって今側にいて欲しいのは妻ではなくて…瞳だと気づいた。
だから、瞳と共犯になることを選んだ。
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