さようならノワール

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顔まですっぽり被った黒い頭巾。 身体も同じく黒いローブで包み、 さながら中世の邪教徒か、死刑執行人のようだ。 身長は俺くらいだが性別はわからない。 むろん、ヤツの銃口はピタリと俺に向いている。 「笑っているね? 今の君に、そんな余裕があるのかね?」 「いや、すまない。 あんたは確か、死神だったな? それならムダなおしゃべりはやめてサッサと俺を始末しろ。 それで終わりだ」 「いいや、そうは行かない。 君は組織に残る。 始末されるのは君の父上だ」
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