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「うわ!!」
「何だこれは!?」
屋上で待機していた6人ほどの私服警官たちは
堪らずコンクリートの床に膝を着く。
ギシギシとビル全体が、
今度はゆっくりと横揺れを起こした。
次々と響き渡る爆発音とともに、
俺たちのいるビルは地上へ激しく窓ガラスの雨を降らせて行った。
「もう手遅れよ……。
屋上から階下へは逃げられない。
作戦が失敗した場合に備えて、
このビルのすべてのフロアに時限爆弾を仕掛けておいたの。
さようなら……、ノワール……。
あなたにだけ、綺麗なお花畑なんて見せやしない」
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