端書き

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『赤とんぼ』 作詞:三木 露風 作曲:山田耕作 夕焼け小焼けの赤とんぼ  負われて見たのはいつの日か 山の畑の桑の実を  小籠につんだはまぼろしか 十五で姐やは嫁にゆき  お里のたよりもたえはてた 夕焼け小焼けの赤とんぼ  とまってゐるよ竿の先 ~・~・~・~・~・~・~・ 小学校の音楽の授業で習ったのか、或は、母親が歌って聞かせてくれたのか、テレビで聴いたのか。何れにせよ、日本人ならば誰もが口ずさむ事の出来るこの歌。 今回の推理ゲームに於いて、この童謡を無視する訳にはいかない。 理由は読み進めていただけば分かるはずである。 さて、この作品は、前回作の『梅島館の殺人 *注1』の あとがき で宣言した通り、『私』こと『初午凜華』が『馬場裕也 *注2』に成り切って執筆させていただく。 シンプルなフーダニット(犯人当て)に纏めるつもりだ。 貴方にこの謎が解けるだろうか。 答えは、貴方の目の前に掲示されているかも知れない。と、作者注意をつけておこう ちなみに、この作品には、副題として、 『悲しき犯人は……』 と付けさせて頂く。 それでは、ページをめくり、謎への扉を開いて頂こう。 *1 拙著、梅島館の殺人を参照の事。 *2 梅島館の殺人 内の登場人物。M大学の三回生。
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