第1章 非現実のはじまり

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奥へ進むにつれてだんだん雰囲気が変わっていく。 奥まで来ると小さな鳥居と古い神社が現れた。 「こんなところに神社なんてあったんだ……」 せっかくだしと、お賽銭を入れお参りすることのした。 (初めての一人暮らし、うまくいきますように! 大学生活楽しく過ごせますように! 人見知りなので、それも治りますように! 明るい性格に変わりますように! そうそう、美大に通うので絵がうまくなりますように! 良いことがありますように! 芸能人に出会えますように! イケメンに出会えますように! 明日晴れますように! 難しいゲームがクリアできますように! おしゃれになれますように! あ、あと好きな人が出来て、両想いになれますように!) お前、願い事多すぎ 私は思わず顔をあげた。 誰かの声が聞こえた気がしたけど辺りのは誰もいなかった。 (気のせいかな?) お参りを済ませると私は町へと戻っていった。 「ふーん……面白そうじゃん」
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