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「あの………時間までずっとこの部屋に待機なんですか?」
「そうだよ。事務室だと邪魔になっちゃうし、かと言って、フロントから離れすぎてると、機敏に動けないでしょ。それに、ここならソファーもあるし、ケツも痛くならない」
狭いモニター室に、古びた茶色のソファー。
部屋が狭いのか、ソファーが大きいのか、目が錯覚を起こしそう。
一輝さんと私は、その両端に離れて腰掛けている。
いくら画面が真っ暗とはいえ、さっき映し出された部屋の時間は動いている。
スイッチを付ければすぐにでも、その最中が観れる。
入室中の他の部屋だって同じだ。
全てのモニター画面が、ショータイムだらけ。
そんな光景が頭に浮かんできて、恥ずかしくて落ち着かない。
独りでいるならまだしも、男の人と二人きりなのだから尚更だ。
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