珍しい組み合わせ

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組織の仕事にも、異常性にもだいぶ慣れた。 クライアントの送迎も、車中での会話も、ホテルに着いてからの一連の流れも、自然に出来るようになった。 それは、まだ私が【特殊なクライアント】と接してないからかもしれないけど。 キャサリンとも仲良くなった。 見た目ヤバいし、がさつで口は悪いけど、裏表のない良い子だ。 今夜の運搬は、珍しく担当外の龍仁さん。 一輝さんは、別件の運搬に行っている。 私は行ったことがないけれど、組織と連携しているラブホテルは、もうひとつあるらしい。 だから、一晩で二人のクライアントをショータイムに導く日もある。 竜也さんは、だいぶ前から私用の為に休暇届けを出していた。 だから代打に、副社長の龍仁さん。 けれど、龍仁さんが運搬をするのは、凄く珍しいことでもないらしい。 ショータイムの内容。 私が聞いたのは、SMとか、ちょっとマニアックで暴力性のあるような場合には、非常時に備え、ボディーガードも担当している、元・刑事の龍仁さんが同行するという話。 もっとも、特殊なケースの場合、商品の質の良さと、安全性を、充分に把握していて提供するのだから、心配することはないのだけれど。
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