隆弘の本気

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隆弘の指示で、私はまた背中をマットに倒し、足を曲げた状態で全開した。 彼は、今まで使っていたボティーソープとは別のポンプから、少量の液を手の平に垂らす。 「それは?」 「普通のボティーソープです」 「さっきのじゃダメなの?」 「あれだと滑りすぎて、剃るのには適さないので」 そういうものなのか。 確かに泡立ちは良い。 普通のボティーソープに間違い無いようだ。 彼は白い泡を陰毛に乗せて、馴染ませるように軽く、すり込む。 それだけてもう、息が漏れた。 隆弘は手を洗ってから、再びカミソリを手にする。 「では剃りますね。もし痛みを感じたら言ってください」 美容院でシャンプーする時の、美容師の声掛けみたい。 隆弘の声は相変わらず淡々と、愛想も何もないけど。
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