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「叶多、いいぞ」
いきなり背後から戒斗の声が聞こえ、叶多は慌てて出した物をしまった。
「う、うん!」
叶多は明らかに挙動不審で、戒斗が気にして近づくと同時に、勢いあまって袋に入りきれなかったショーツが飛びでてその足もとに落ちる。
「あ、あたしの趣味じゃないから! お母さんが勝手に……!」
察した戒斗がにやつきながら叶多の横にかがむと、レースの縁取りをした光沢のあるショーツを袋のなかに入れこんだ。
「嫌いじゃない。おれの楽しみがマンネリ化するようだったら試してみてくれ」
「楽しみ……って」
動揺をつつかれて戸惑うしかない叶多の頬に戒斗が触れた。
「躰、早くきれいにしてきて。おれはそのままでもいいけど抵抗あるだろ?」
ますます叶多の表情が困惑に揺れる。
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