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「まだだ」
そう無下に告げ、戒斗はベッドからおりると叶多の脚を腕に持ちあげ、無防備な場所に顔を埋めた。
混乱したなかで温かい舌が過敏な場所を占領して、叶多の神経を剥きだしにする。
ぃやぁ……っ。
行為自体へのショックと、触覚が研ぎ澄まされていく衝撃が綯い交ぜになって叶多は叫ぶ。
すする蜜は戒斗を酔わせるくらいに甘い。
敏感な場所を舌先で撫で、くちびるで摘むたびに叶多の躰は痙攣し、叫び声が漏れる。
どれくらいたったのか、抵抗を封じる必要がないほど無力になった叶多は脚を閉じることさえできないまま、啼くだけで動かなくなった。
もういいだろう。
水飴のように滴りそうな蜜を舐めあげた。
「叶多、我慢しなくていい。ただ感じるのに任せたらいい」
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