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叶多は心のなかで嘆息した。
シャワーじゃあ、一緒にって無理だ。
隠せないし。
って、もともと隠せるような場所じゃないんだけど。
年中、シャワーってわけじゃないよね。
や、どっちにしろいまは無理。
それこそ、のぼせちゃう。
冬には恥ずかしいことなく一緒にお風呂ということもあるんだろうか。
じゃなくて。
お風呂より、現実、イン・ザ・ベッドのほうが目のまえにある。
「どうした?」
戒斗が訊ねると、叶多の顔が赤くなった気がした。
また何かおかしなことを考えているらしい。
「う、ううん! このなか、見てないから」
後ろでまとめた髪が揺れて覗くほど、叶多は首を振りながらクローゼットを指差した。
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