Srgarcoar-シュガーコート- 1stStepえぴろーぐ

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「おれも楽しんだ」 「……イカなくてもいいの?」 「楽しみは引き伸ばすほど最大の喜びになるって聞く」 「戒斗?」 「はじめてはつらいらしいから。叶多が勝手にイケるようになったら考える」 「考える……って」 「だからっておれが何も感じてないってことにはならない」 戒斗は叶多の躰の上に覆い被さる。 夕食のときとは違って素肌であるぶん、よけいに感触は明瞭だった。 「あたしは痛くても平気だ――」 「おれの楽しみだ。ベッドのなかなら疚しいことなく叶多を苛められる。若干、自虐的だけど躰のセーヴはきく」 拗ねた気分で、叶多はまた泣きそうに顔を歪めた。
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