Srgarcoar-シュガーコート- 1stStepえぴろーぐ

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「おれの毒。叶多にも中毒になってもらわないと割に合わない。おれを惑わせる罰だ」 身勝手に道理を云い張ったあと、戒斗は叶多のくちびるに舌を這わせた。 叶多も答えて舌を覗かせ、戒斗のくちびるを舐めた。 が、そこまでだった。 叶多はぐったりと力尽きる。 それなのに戒斗の手がまた胸におりる。 まだ感覚は剥きだしで、躰はそれだけのことにぴくりと反応した。 「ん……っ……戒斗っ、もう無理っ。力が入らないの!」 叶多は戒斗のくちびるを逃れ、切実に叫んだ。 そのとおり、引きとめようとする手さえ思うように動かせない。 触覚器官だけが息づいていて、運動器官は自分の躰ではないかのように役に立たなくなっている。 同じことを繰り返されたらきっと耐えられない。 「明日もやらせてくれるなら」 戒斗はにやりとして露骨に条件を出す。
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