Srgarcoar-シュガーコート- 1stStepえぴろーぐ

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「大事なもの入ってるかもって思って。和室のところも触ってない」 「ここには有吏の仕事に関するものはない。それを心配してるなら」 叶多は、よかった、とつぶやいてうなずく。 「触ってほしくないっていうのはないから遠慮しないでいい。けど、エロ本とかDVDが出てこないって保証はない」 云い添えると叶多は笑いだす。 「見たりするの?」 「どう思う?」 「そうだったら普通っぽくて安心する」 今度は戒斗が笑った。 「おまえらしい答えだ」 「明日は仕事?」 「明日一日は完全オフになってるけど、有吏に顔を出さないといけない。午後から出る。あさってからまた夏の最終ツアーで、帰ってくるのは三十一日だ」
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