Srgarcoar-シュガーコート- 1stStepえぴろーぐ

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「そう云うと思った。心配しなくていい。おれは、叶多に変わってほしくないし、本当を云えば、特別な仕来りがあるわけでもない」 叶多は意味がわからずに首をかしげ、戒斗は、それ以上は答える気がないことを肩をすくめて示した。 「叶多、シャワーさきに使うなら――」 「ううん、明日の用意あるから」 「朝から力入れなくてもあるもんでいい。ご飯と海苔、パンとコーヒーとか」 「そんなに簡単でいいの?」 叶多は可笑しそうに目を輝かせて問い返した。 「酒を飲むことが多くなって、朝からそんなに食べられなくなった」 「じゃあ、ラクする」 戒斗は部屋を出ていく叶多のあとを追いながら、短く笑い声を漏らした。 後ろから肩を抱きこむと、びっくりした叶多は小さく声をあげる。
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