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金髪が仕事を終えて帰ってきた。
「ありがとう。これは少ないけど」
金髪は金貨を1枚ずつ。俺と美希に渡した。
「なあ、金髪。この金貨はどこで使えるんだ?」
俺の問いに、金髪は無表情に口を開けた。
「ここでは使えません。というか、使うことはないでしょう」
「じぁあ、意味がないんですね」
「そう言うことです。さあ、もう夕食の時間です。食堂へ行きましょう」
金貨が数十枚になっても使うことはない。
金貨が数百枚になった。
仕事も色々あって、俺と美希はそつなくこなした。
その後、俺と美希の間に一人の男の子が生まれた。
そうだ。俺と美希はただ行く場所がなかっただけだ。
だから、今まで必死に働いていた。
でも……。
金髪が言った。
「おかえり……」
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