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そう思った時、アマンダさんの家から電話が掛かって来た。
「先日は娘を救って頂きありがとうございました。あの、お礼ですが本当に宜しいんでしょうか？」
アマンダさんの母親だ。本当は頂きたいんだけど、神埼くんは反対するだろうな。
「いいんですよ、本人もマジックが出来たと喜んでます」
「そこでお礼の変わりと言ってはなんですが、ケイト・モスリンをご存じでしょうか？」
ケイト・モスリン？
アメリカで人気の女性イリュージョニストじゃない。ロングの金髪にスラッとした体に端整な顔立ち。なんと言ってもセレブでオレンジカントリーって一等地に棲んでるとか。
ケイトの名前の女性は美人が多いのよね。ケイト・ベッキンセールに、ケイト・ブランシェット。ケイト・ノー・モア・ルージュ。
何時か彼女のイリュージョンのネタを暴いてやるんだから。あんた絶対シックスパッドとライザップ使ってるでしょ。と。
「ええ。ケイト・モスリンが何か？」
「彼女が自宅でホームパーティーを開くそうですが、カンザキさんとカゲヤマさんの二人を招待したいと言ってました」
ホームパーティー？
美味しいお酒に美味しい料理を食べられるし、神埼くんを売り込むには絶好のチャンスじゃないっ！
是非行きたい！ けれどアマンダさんのお母さんの発言のマジックを解明する必要がある。
ケイト・モスリンとグッドハート家の繋がりは？
それにケイト・モスリンはどうして私達の事を知っていたの？
「失礼ですが、ケイトとはどういったご関係で？」
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