2・魔術師の館

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 「ごめんなさいね。ビーコンは学生時代からああいう人なんです」  誤られてもなんとも言えないが、それにしてもアットホームなんだなケイトのマジック仲間の皆さんは。 私と神埼くんは世界的にバッシング受けてるのにそんなこと話題にせずにフレンドリーに接してくれている。  「そう言えば私と神埼くんは、世間から評判悪いのに招いて大丈夫なんですか?」  気になったので訊ねてみた。  「セッケンの評判はスベッテじゃありません。少なくとも私はマジック愛してる人は皆いい人だと思います。カンザキサンはヒカリさんと言うスッパラシイナイスバディいます」  「ナイスバディ?」  私はここの女性陣に比べたらプアバディだと思うけど、ケイトもミンナさんもエブリバディナイスバディだよ。神埼くんは私のことをナニバディだと思っているのか聞いた事がなかったな。  「確かに僕も光はナイスバディだと思います」  即答でナイスバディだと答えてくれた!  「神埼くんもそう思うの?」  「それは一緒に棲んでると光ちゃんのナイスバディな所は見えてくるよ」  ちゃんと見ていてくれてたんだ。待てよ。ナイスバディな所を見ていた? 確かに確かに仕事では制服の露出は高いけど、四六時中そこをずっと見てたの?  「この変態!」私は思わず神埼くんの背中をスパコンと叩いた。  「痛いな。光ちゃんは僕のよき相棒だと言った事のどこが変態なんだよ!」  「よき相棒? そんなこと何時言ったのよ! ずっと体の話ばっかりじゃない」  「スペルが違う。ナイスバディのバディは相棒って意味なんだよ」
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