第1章 陣痛

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「おなかが痛くて、治まらないの。」 「いつから?」 「もう2時間ぐらい。」 「まさか破水してないよね。」 「してない。でも、どんどん痛みが強く なってるの。」 「そこから動かないで。今から行くから。」 美奈子は電話を切ると祥子の家へ急いだ。 祥子は苦痛に顔を歪めていた。美奈子は 病院へ直行する必要があると判断し、彼女を 車に乗せた。運転しながら祥子が通う 助産院と提携する産婦人科に電話する。
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