第1章 陣痛

17/26
前へ
/34ページ
次へ
気を遣わないで。」 「…。」 「それじゃ。」 耀達の返事を待たずに美奈子は電話を切った。 今更…今更謝るぐらいなら、何で祥子との 間に子どもなんて作ったのよ。何でわたしに 怨憎会苦を味あわせたのよ。 戻ろうとするとまた着信があった。今度は 大介だった。 「はい。」 「どうしたの? 声が疲れてるよ。」 「友達が急に入院して、いろいろと走り 回ってるのよ。」
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加