第1章 陣痛

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美奈子からの電話もメールも事務的な祥子に 関する連絡だけになった。それは耀達が 彼女に祥子の世話を依頼したからなのだが、 美奈子の変わり様に彼は内心驚いた。昨日 まで身体を重ねていた女が今日は一ミリ たりとも近寄らせない。美奈子の怒りは理解 していたが、彼女は本当に本気で自分との 縁を断つつもりなのだろうか。祥子のことは 別として関係を修復出来ないだろうか。 耀達はこのまま美奈子をこのまま失いたく なかった。彼女への愛情は今も変わりはない。 彼は美奈子を寺庭に迎えようと決めていた のだ。いつ話を切り出そうか考えている
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