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「わかりました。そうお伝えしておきますね。」
「お願いします。」
とうとう産まれてしまった。耀達と祥子の
子ども。これでわたしの役目は終わりだ。
もう祥子と関ることはない。感情を押し殺す
必要もない。
美奈子は車に戻ると安堵の溜め息をついた。
すると、不意に涙がこみ上げて来た。未練か
プライドかわからない耀達への想いが涙と
ともに溢れ出る。まだ彼を見限れない自分が
腹立たしい。だが、美奈子は耀達との関係を
修復するつもりはない。どれほど彼を愛して
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