第1章 陣痛

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「わかりました。そうお伝えしておきますね。」 「お願いします。」 とうとう産まれてしまった。耀達と祥子の 子ども。これでわたしの役目は終わりだ。 もう祥子と関ることはない。感情を押し殺す 必要もない。 美奈子は車に戻ると安堵の溜め息をついた。 すると、不意に涙がこみ上げて来た。未練か プライドかわからない耀達への想いが涙と ともに溢れ出る。まだ彼を見限れない自分が 腹立たしい。だが、美奈子は耀達との関係を 修復するつもりはない。どれほど彼を愛して
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