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「すまない。」
「やめて。あなたの代わりはいくらでも
いるのよ。」
おまえの代わりはどこにもいない。そう
言いたくて、でも、言うことができず、
耀達は拳を握りしめた。
「わたしは住職の妻になるより住職になる
ほうが向いている人間だと自覚してるから、
あなたが気にする必要はどこにもない。」
美奈子への想いは今も変わらない。けれど、
祥子を放っておくことも出来ない。
美奈子には耀達の考えていることがよく
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