第2章 砂の城 再び

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いいのよね?」 「あ、あぁ。」 「それじゃ後は宜しく。わたしの代わりも いくらでもいる。」 おまえの代わりなんかどこにもいるもんか。 そう叫んで美奈子を抱きしめることが出来る なら、どれだけ幸福だろう。叶わぬ望みだと 知りながら耀達はそう思わずにはいられ なかった。 「わたしはもう少し寝てから帰るから。」 美奈子はベッドに戻った。 そのまま耀達と顔を合わせていたら涙が こぼれ落ちそうだった。自分を選ばない男に
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