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親族会の翌日、ハクと朝食を食べていると一通の魔法便が届いた
「ルリ宛てだな」
「トマーさんかな?」
文通は未だ続いていおり、時期的にもそろそろだと思っていた
「違うみたいだ」
ハクから受け取ったのは見慣れない封筒だ
手書きで宛名が書かれており、ひっくり返すとネブロさんの名前が書かれている
中身を開けると、大きさの異なる2枚の紙
「体験入学のご案内…?」
小さい方の紙には“良かったら見学においで”とメッセージが綴られていた
案内状にはこの紙を持って行けば大学を案内してくれるとあるが…
「おはよう、ルリちゃん」
ライルとエリオルがやってきた
今日は体力作りの運動をする約束をしているのだ
「おはよう」
「それ、何?」
「ネブロさんから届いたんだけど…」
2人に案内状を渡して私は席を立つ
「体験入学の案内か。いつ行くの?」
「今開けたから…。紅茶でいい?」
「ありがとう」
2人分のお茶をいれて私は案内状を返してもらった
「学校に申請すれば休んで行けるんだ」
「そうなの?」
「進路に関わることは協力的だからね。行くなら俺も行きたい!」
紙には申請者と2人までなら同行可能とある
「行けるみたい。ライルは?」
「もちろん行くよ」
「じゃ、日にち決めちゃおう!」
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