日常の変化

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その小道を進んでいるとやはりレンガで造られた家。 普通の家より少し小さいだろうか…有栖は自分の背丈程の扉をノックした。 返答は無い。 どうするべきか悩んでいたらキィ…と音を立てて扉が少し開いた。 誰か居るのだろうか? いけない、とは知りつつも中を覗いてみる。 だが暗い為に何も見えない。 『お邪魔します…』 と一応断ってから入ると扉はパタンと閉まり、明るくなった。 有栖はキョロキョロと見渡して、誰も居ないと悟ると落胆の溜め息を吐いて椅子へと座った。 『どうしたらいいのかな…ん?』 ふとテーブルを見れば上に大きめの箱がある。 その箱のカードには ~Dear.Alice~ と書かれていた。
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