日常の変化

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着替えてみて驚いたのは何故かサイズがぴったりだった事。 服も靴も。 元々茶髪のロングヘアに童顔のアリスはゴスロリの服にまったく違和感はなかった。 それどころか、昔こんな服を着ていた様な記憶がある。 それがいつなのか分からないが。 着替え終わったアリスは家の外の小道が裏手に続いている事に気付き、先ずその小道に沿って歩く事にした。 『白ウサギって何の事だろ』 「白ウサギは白ウサギだよ、アリス」 『だから何でウサギ…って、え?』 突然上から降ってきた答えに驚いて見ると、木の上に灰色のマントの様な服を着た人。 顔はフードを被っている為分からないが、横から見える髪は赤紫のロングヘア、声からすると男の様だ。 『だ、誰?』 怪しいと感じたのか声が上擦る。 「僕はチェシャ猫だよ、アリス」 『猫?どうして私の名前を知ってるの?』 するとチェシャ猫と言った男は少し黙る。 「アリスはアリスだからね、おかえり。僕らのアリス」 話にならない。 『…あなたは何してるの?』 「アリスを待っていたんだよ」 そう言うとチェシャ猫は木から飛び降りた。
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