第1章

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軽井沢バス事故の今日は半年になる祥月命日。 亡くなった方々とそのご遺族には、改めてお悔やみ申し上げます。 そして、怪我をした方々、そのご家族、改めてお見舞い申し上げます。 書かないと宣言はしましたが、総括する意味を含めて書いてみます。 この事故に対して、実は直接的責任と間接的責任があるのですが、それが混在されて報道され、それがまた、事故原因の解明にも影響しているのではないか?と、そんな感触を持っています。 今日現在、警察から、事故原因の解明が終わったという発表はありません。 この事故原因については、当初は土屋運転手の技量未熟だとか、経験不足だとかの報道がされました。 しかし、俺は事故直後から、技量未熟も経験不足も否定して来ました。 それは、あの事故現場の地理的条件を考えたら理解できる事だからです。 あの事故現場は、かなり急で距離も長く、カーブも幾つかある下り坂が続いてきて、その下り坂を下り始めてから気分的には8割近くが終了したと感じられる場所です。 技量未熟で経験不足なら、あの事故現場以前に事故が発生していてもおかしく無いのです。 それが曲がりなりにもあの現場まで到達し、事故当時の速度は時速96キロだと判明しているという…… その段階で経験不足も技量未熟も、居眠り運転も原因から消えます。 とすると、これも何回も書いていますが、車両の故障=今はブレーキもアクセルもシフトもコンピューターが絡んで実行しますから、昔の車両と違って、直接的に運転者の意志が車両に伝わる訳ではありません。ですから、コンピューターを含めた車両の故障を疑うべきでした。 事故直後は運転手の腕の限界を超過した(どんなベテランでもF1レーサーでもカーブをクリア出来ない)速度は判っていなかったにしろ、事故原因の1つの可能性として、必ず車両の故障も想定しなければならなかったのです。 それを何ら考慮もせずに、事故車両の製造メーカーに故障の解明を依頼した。 この警察当局の判断ミスは、もっとメディアは批判し糾弾し、追求しなくてはなりません。 三菱自動車の不正、データの捏造と改竄は、あの事故の後に明らかになりました。が、コンピューターはご承知のようなフリーズする事もありますし、それが又、いきなり解除する事もありますから、科捜研の検査でも、やはり解明が出来なかったとしても………重大な初動捜査のミスではあるのです。
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