第1章

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結果として、改めて事故原因はミステリーで終わる。と、申し上げて置きます。と同時に、解明されたとして発表された場合でも、少なくとも、万人が納得出来る事故原因にはならないだろう。と、申し上げて置きます。 次に間接的原因について書いてみます。 確かにESPの運行管理は杜撰でした。 絶対に帰るはずの無い事故車両が、書類上では車庫に帰って来ていたり、疲労を考慮しない配車(人員配置)をしていたり、健康診断や適性検査などを実施していないというような、法律違反が続々と出て来ました。 そして、その杜撰な管理の原因として、バスを使う観光事業者との力関係での弱さ、ダンピングへの圧力、観光バス会社の、それに伴う経済的基盤の弱さ…… 運転手の給与水準の低さと全体的な高齢化、バスの補修管理への努力不足(資金の問題も含めて)車両の老朽化等の問題も指摘されました。 運行指示に対する厳守度もでした。 これは確かに間接的な原因ではありますが、インバンド(外国人観光客の事。この外国人観光客向けの観光バスの運行)専門の観光バス会社の経営に、外国人資本が入りこみ、外国人の運転手が観光バスを運転している現実があり、その外国人運転手の言動が、観光地周辺の住民とのトラブルを惹き起こしたり、日本人観光客の減少を伴ったり、特に中国の関税改定の影響で、従来の爆買いが激減したり、特に都内では駐車場が不足したりといった、新な問題も生じていて、これらを含めての根本的な見直し、システムの設計が必要となっています。
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