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オーク「ゲヘヘヘ! 悔しいか? 悔しいだろう。しかし女騎士、お前は耐えなければならないのだよなぁ、祖国のために。ゲヘヘヘ」
女騎士「くっ、卑劣なオークめ! 私の眼の前で私の好物であるチョココロネを見せびらかしやがって!」
オ「お前が仲間のことを裏切れば、たべらるのだぞ? ゲヘヘヘ」
女「私は絶対に仲間を裏切ったりしない! くそう! オークめ!」
オ「いつまでその強がりが続くのだろうなぁ、女騎士」
女「私は絶対にあきらめない!」
オ「ご立派な女騎士様に追加情報だ! このチョココロネ、実はシャトーブリテン銀座店の3時間並ばねば買えないという伝説のチョココロネなのだ!ゲヘヘヘ」
女「くそう! 私のために3時間も並んできてくれたというのか! オーク!」
オ「ああ、朝4時起きだったぜ、ゲヘヘヘ」
女「それでも私は絶対に仲間を裏切ったりしなっジュルルル」
オ「我慢できないか? 匂いだけでも嗅がせてやろうか? ゲヘヘヘ」
女「匂いなんて嗅いだら我慢できなくなって、私が仲間を裏切ると思っているのだな!まぁ、それはそれとして、匂いだけでも嗅がせてください!」
オ「ほれほーれ、いい匂いだろう。まだ焼いてから数時間しか経っておらんぞ。食べたくなっただろう。ゲヘヘヘ」
女「焼いてから数時間だと? それであのサクサク、ホクホク感……。オーク、お前! まさか!」
オ「ゲヘヘヘ、お察しの通りだ。女騎士。俺はこの日の為に、電子レンジをいいやつに新調した」
女「オーク、貴様ぁ……!そんな機能いっぱいついてる奴、絶対に値段が張る最新モデルの電子レンジではないか……!」
オ「ゲヘヘヘ、これでも口を割らないか?女騎士」
女「それでも……! 私は……!」
オ「ならば、よろしい! お前が喋れば半分こしようと思っていたが、もう待てん! 俺は食うぞ! ゲヘヘヘ」
パクッ!
女「オークぅぅぅ!! 貴様ぁぁぁぁ!!」
その叫びと共に女騎士は鉄製の枷を引き千切り、オーク方へと!
オークが狼狽している隙にチョココロネを取り上げる。すると、向きを変えて、再びオークの手の中へと戻す。
そして、女騎士は言った。
女「そんな食べ方するなあ!! チョココロネをお尻から食べたらチョコが出ちゃうだろ!!!!」
オ「は、はい……」
コロネバーサーカー伝説、誕生の瞬間である。
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