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「いいのか?使うぞ!使っちゃうぞ!」
そう叫んだ俺をテキ軍大将が一人、ツヨヨインは嘲笑った。
「ブワハハハ!デススペルなぞ、子供騙しの迷信よ!そんなこと信じるとでも思っているのか!」
〈説明しよう!デススペルとは「デス」と唱えただけで発動する魔法である!
効果!相手は死ぬ!〉
くそう!
こいつ俺が絶対最強呪文デススペルを使えないと思いやがって!
〈真実!使えないし、デススペルは存在しない!〉
でもここで俺がこいつの足止めをしなくちゃ!仲間の命が!
〈真実!この主人公はミカタ軍であまりにも使えないしグズだしデブだし臭いし粘着質だしキモいから捨てられただけである!
真実!こいつが足止めをしなくても逃げ切れる!〉
一か八かだ!
今ここで開花しろ!俺の能力!発現しろ!絶対最強呪文デススペル!
「はぁぁぁぁぁ!
デス!!!!!」
・・・。
・・・・・・。
〈真実!使えない!〉
「うっ!」
あれ!?
ツヨヨインが倒れたぞ!
俺は使えたのか?デススペル!
〈真実!ツヨヨイン倒れた原因は脳梗塞!〉
やったぁぁぁぁぁ!
俺は守ったよ……みんなのことを!
〈真実!関係ない!〉
本当に俺が使えるようになるとは!俺の切り札だ!デススペル!
〈これは!デブで臭くてバカで粘着質でグズで誰からも好かれないクソ魔導士が、幸運だけでのし上がっていく物語である!〉
〈真実!続かない!〉
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